声が通らない主な原因：チェックしてみよう

声が通らない、と感じている方は、まずご自身の声の状態について確認してみましょう。声が通らない原因はさまざまですが、基本となる原因をいくつかご紹介します。

これらの原因に心当たりがあれば、改善することで、より通る声や大きな声が出せるようになる可能性があります。

たとえば、姿勢を正したり深い呼吸を意識したりする、といった基本的なことを意識するだけでも効果的です。また、声量を上げるためのトレーニングや、プロの指導を受けることもおすすめします。

通る声の土台作り：正しい姿勢と呼吸法

通る声、響く（大きく）声の基本となるのは、ボディ共鳴、身体を鳴らすという技術です。これらは声量アップにつながり、相手に与える印象も大きく変わります。難しそうに聞こえるかもしれませんが、どなたでも簡単にトレーニングすることができます。歌う時のような特別な発声練習をする前に、まずはこれらの基本を見直してみましょう。

ボディ共鳴を身につける一歩目として、正しい姿勢と呼吸法が土台となります。姿勢が悪かったり呼吸が浅かったりすると、どんなに声量を上げようとしても、声が届かなかったり疲れやすくなったりしてしまいます。

大きな声を出せるようになりたい、という方にとって、正しい姿勢と呼吸法はまさに「基本」といえるでしょう。以下にポイントをまとめました。

上記を参考に、まずはご自身の姿勢と呼吸法をチェックしてみましょう。

共鳴

声を響かせるには、体の共鳴腔を意識することが必要です。胸、口、鼻の空洞部分を意識し、声を響かせるように意識してみましょう。

口の開け方

口を大きく開けることで、より多くの息を吐き出せるようになり、声量もアップします。また、口の開け方によって声の響きやトーンも変化するため、適切な口の開け方を意識しましょう。

腹式呼吸

声量アップには、声のガソリンである息の量のアップは必須です。横隔膜を中心に腹筋のトレーニングをすることも効果的です。

これらのほかにも、正しい姿勢と呼吸法を意識することで、無理なく大きな声や通る声を出せます。毎日少しずつ練習を重ねることで、変化を感じやすくなるかもしれません。より効果的に声量をアップしたい、プロの指導を受けたいという方は、ボイストレーニング教室の検討をおすすめします。

自己流との違い：プロの指導がもたらす声の変化

正しい発声や大きな声の出し方を身につけたいと思っても、自己流の練習では限界があります。効果的なトレーニングを行うためには、専門家の指導を受けるメリットが大きいでしょう。

自己流では、自身の声の癖や弱点に気づきにくいため、非効率なトレーニングを続けてしまう可能性があります。また、モチベーションを維持することも難しく、結果が出ないことで諦めてしまうかもしれません。

一方、プロの指導を受けることで、客観的な視点からあなたの発声の癖や課題点を分析してもらい、個々に最適なトレーニング方法を指導してもらえます。さらに、継続的なサポートによってモチベーションを維持しやすく、より早く効果を実感できる可能性が高まります。

たとえば、声が小さいことが悩みの場合、腹式呼吸や共鳴腔の使い方など根本的な原因にアプローチしたトレーニング方法を学ぶことが可能です。また、滑舌が悪い場合は、舌や口周りの筋肉の使い方を改善するためのエクササイズを指導してもらえます。

これらのプロの指導にもとづいたトレーニングは、自己流で行うよりも効率的に、そして効果的に課題の改善につながるでしょう。