自分の声が「もこもこ」して聞こえる原因とは?はきはきした声になるための4つの改善ポイント

「自分の声を録音して聞いたとき、なんだかもこもこして聞こえる」
「Zoom会議で話すと、はきはきしていない気がする」
「声に自信が持てず、話すのが少し恥ずかしい」

こうした悩みを抱えている人は、実はとても多いです。
特にオンライン会議やプレゼンが増えた今、「声の印象」は以前にも増して重要になっています。

この記事では、

  • 声がはきはきしない原因
  • 今日から改善できる具体的な方法
  • ありがちな失敗と直し方
  • オンラインで効果が出やすいコツ
    まで、初心者でも実践できる形で解説していきます。

目次

自分の声が悪く聞こえると感じる理由

多くの人が「声がもこもこしている」「はきはきしない」と感じるきっかけは、自分の声を客観的に聞いたときです。

Zoomや録音で自分の声を聞いて、
「思っていたよりこもっている」
「頼りなく聞こえる」
と感じた経験はありませんか?

これは珍しいことではありません。むしろ、ほとんどの人が通る道です。

理由はシンプルで、私たちは普段、

  • 空気を通して聞く「外の声」
    だけでなく、
  • 骨や体の振動を通して聞こえる「内側の声」
    も同時に感じています。

そのため録音の声は、本人にとって「想像と違う声」に聞こえやすいのです。


はきはきしない声には明確な原因がある

実は、声がはきはきしない原因は感覚的な問題ではなく、構造的な問題です。
大きく分けて、次の4つが原因になります。


はきはきしない声になる4つの原因

① 声量がそもそも小さい

1つ目の原因は、単純に声量が足りていないことです。
本人は「普通に話している」つもりでも、聞き手からするとエネルギーが足りず、ぼそぼそ聞こえることがあります。

特にオンラインでは、

  • マイクの性能
  • 通信環境
  • ノイズ抑制(自動で声が削られることがある)
    の影響で、声量不足がさらに強調されます。

改善ポイント
会話や会議の冒頭では、いつもより少し大きめに挨拶することが効果的です。
一度「声の出力」を上げておくと、その後も声が前に出やすくなります。

例:
「では改めまして、皆さんこんにちは。」

さらに効果を上げるコツは、息を多めに使うのではなく、言葉の輪郭を強くすること。
大声=息を大量に出す、になってしまうと喉が疲れるので、声量は「少しだけ上げる」くらいがちょうどいいです。


② 自分に合わない「低すぎる声」を出している

2つ目は、声の高さの問題です。

多くの人が、
「落ち着いて見せたい」
「大人っぽく聞かせたい」
という理由で、無意識に声を低く出しすぎています。

しかし、人にはそれぞれ
自然に出しやすく、最も通る高さがあります。

そこから外れて低すぎる声を出すと、

  • こもる
  • もたつく
  • はきはきしない
    という印象になります。

改善ポイント
自分では「少し高いかな?」と感じるくらいが、聞き手にとってはちょうど良い高さです。

おすすめは、普段より半音〜1音上げる意識。
録音して聞くと、意外と普通に聞こえることに驚くはずです。

簡単チェック法:

  • 「おはようございます」を2パターンで録音
    • いつもの高さ
    • 少し高め
      → どちらが聞き取りやすいか、第三者目線で聞き比べてみてください。

③ 滑舌が悪く、口が動いていない

3つ目は、口の動きが小さいことです。

自分では話しているつもりでも、実際には口がほとんど動いていない人は非常に多いです。
特にオンラインでは、表情が画面に小さく映るため、対面よりも口の動きがサボりがちになります。

また、口が動いていないと起きるのは滑舌低下だけではありません。

  • 音が丸まる
  • 言葉の境目が消える
  • 「何を言ってるか分かりづらい」
    という“もこもこ感”が出やすくなります。

改善ポイント:口の筋トレ
鏡を見ながら、次を試してみてください。

  1. 口を大きく開けて
  2. 「あ・い・う・え・お」をはっきり発音

練習では120%大げさに動かします
実際の会話では、その7〜8割程度で十分です。

さらに効く練習:

  • 「ぱぴぷぺぽ」
  • 「たちつてと」
  • 「らりるれろ」
    を、ゆっくり→普通の速さ、の順でやると「口が回る」感覚がつきます。

④ 語尾が弱く、消えてしまっている

4つ目は、語尾が弱いことです。

例:
「企画会議を始めます…」

語尾が下がり、消えていくと、内容や実力とは関係なく、

  • 自信がなさそう
  • ぼんやりしている
  • 頼りない
    という印象になります。

これは損です。話し方だけで“弱く見える”状態になっているからです。

改善ポイント
練習では、少し不自然なくらい語尾をしっかり出すことを意識します。

例:
「企画会議を始めます!」

録音して聞くと、実際にはまったく不自然ではなく、むしろ「普通に聞き取りやすい」ことが分かります。

語尾が消える人の多くは、息が先に切れているので、
語尾だけ息を残すイメージで話すと改善しやすいです。


はきはきした声は「意識」で必ず作れる

ここまで紹介した4つは、

  • 声量
  • 声の高さ
  • 口の動き
  • 語尾
    すべてトレーニングで改善可能です。

しかも、特別な才能やセンスは必要ありません。
必要なのは「客観性」と「少しの勇気」だけです。

最初は、
「自分だけ浮いてないかな」
「わざとらしくないかな」
と感じるかもしれません。

でも実際には、あなたが思うほど他人は違和感を覚えません
むしろ「聞き取りやすい」「明るい」と感じる人が増えます。


ビフォー・アフターで変わる声の印象

Before

  • もこもこして聞こえる
  • 頼りなく感じる
  • 自信がなさそう

After

  • はきはきして聞き取りやすい
  • 明るく、前向きな印象
  • 信頼感が増す

声が変わるだけで、話の内容まで良くなったように感じられるのです。


オンライン会議で特に効く「即効テク」

ZoomやTeamsなどでは、次の2つが即効性高いです。

  • 最初の一言だけ“明るく・少し大きく”
    →第一印象が決まります。
  • 語尾だけ消さない
    →オンラインは語尾が削れやすいので、ここを守るだけで印象が激変します。

さらに余裕があれば、

  • マイクを口から拳1個分の距離に
  • 口元をマイクに向ける(視線ではなく顔の向き)
    も効きます。

まとめ:はきはきした声は技術で作れる

はきはき話せない原因は、性格ではありません。
単なる「出し方の問題」です。

今日のポイントまとめ

  • 声量をしっかり出す(最初の挨拶を少し強めに)
  • 少し高めの声を使う(低すぎはこもる)
  • 口を大きく動かす(120%練習)
  • 語尾までしっかり出す(消さない)

この4つを意識するだけで、声の印象は確実に変わります。

声は筋肉と同じです。使い方を覚え、繰り返すことで必ず定着します。
ぜひ、

  • 録音して聞く
  • 鏡で口を見る
  • この内容を何度も読み返す
    ことを習慣にしてみてください。

はきはきした声は、あなたの印象・評価・自信を大きく変えてくれます。

この記事を書いた人

毛利 大介のアバター 毛利 大介 ボイストレーナー

生来のダミ声に悩み、「良い声」「人の心を掴む声」を研究してトレーニングで改善。コンプレックスを克服し、誰でも鍛えれば声は変えられると確信する。
その後シンガーとして、プロ野球・楽天VS中日戦の試合前国歌独唱を担当。

2009年よりボイストレーナーとして活動。独自メソッドを開発し、数少ない「話す声」のビジネスボイストレーナーとして、経営者のスピーチ顧問や年間50本以上の講演を行う。現役国会議員のボイス顧問、企業のセールス研修講師としても活躍。
株式会社Voice Crew 代表取締役。

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